学問の小部屋

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インドカレーの話

日本にはインドカレー専門店がたくさんあり、その多くは来日したインド人が調理する「本格的インド料理」を名乗っている。
しかしながら、実際は日本人向けにアレンジされた料理が出されることが多く、本格的なインド料理を味わえる店は少ない。

日本人向けの味にするのは当然で、本当にインド本土の味付けにしてしまうと辛すぎて日本人にはとても食べられない。
日本人が考えるよりずっと多くの唐辛子を入れることが多い。
日本人向けだからこそ食べやすく、本場の味付けでは経営が成り立たないであろう。
インド料理に興味を持って日本のインド料理店を何件も訪れてみたところ、
そのクオリティは千差万別であった。総じて値段の安いお店はスパイスを使う量を減らしており、結果として味が物足りなくなる。辛さは唐辛子を使えばいくらでも辛くなるので、好みの問題である。
日本人向けかインド本式かを問わず、スパイスをふんだんに使っている店は味がよい。そして、スパイスの量を妥協しない店は少ない。
格安バイキングなどをやっている店は、特にスパイスも控えめ(味が薄く、香りも少ない)ことが多いようである。
日本のまともなインド料理はどれも高価なことが多い。これはスパイス自体が高いからで、仕方ないようである。
インド料理店のレベルは、使うスパイスの量で決まっているように感じる。
必要なスパイスを入れている以上は値段が上がるとはいえ、値段が高いからといってハイレベルとは限らない。値段にかかわらず実際に食べてみることが大事である。ただ、あまり安いところは明らかに味が薄いことが多いので注意しよう。


埼玉県熊谷市籠原にはタジキッチンというインド料理店がある。ここはスパイスをケチらずに使ってくれる優良なお店で、とてもオススメである。
特別にリクエストして作ってもらったハイデラバーディー・ビリヤニは最高であった。
最後はちょっとした宣伝である。