学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

液晶ディスプレイを追加

自宅のメインPCの基礎スペックアップとして、前々から考えていた液晶モニタを追加することにしました。
変更ではなく"追加"です。
元はe-yamaの格安19インチ液晶を使っていたのに加えて、思い切って24インチ液晶を追加して左右に並べて使うことにしました。

元々はSXGAの解像度では音楽製作などに差し障るようになってしまったがためにモニタの変更を検討し、購入可能な価格帯でもっともCPRの高いものをと考えると、24インチの格安液晶に帰着しました。

購入したのは現在価格.comで人気第一位のBENQ G2400Wです。以下使ってみた感想。
なお、人気がある製品なので既に同じような情報は出ています。

メリット:

  • 24インチWUXGA (1900X1200pixel)で5万円を切るという価格
  • 手持ちの19インチのSXGAに比べると、体感では二倍くらい広くなったような印象
  • フルハイビジョン1080pを受けられ、D-sub15pin、DVI、HDMIの三系統入力を装備
  • デザインがシンプルでシック
  • スピーカー搭載、HDMI音声出力に対応(使わないけど)

デメリット:

  • 箱から取り出すと、まず自分で支持台と本体をはめ込んで組み立てないといけない。
  • 支持台がただのプラスチックで強度に多少の不安がある。また支持台が非常に安っぽい。
  • 黒フレームに黒浮きボタンなので判別困難→デザイン優先?
  • 画質調整ボタンの操作方法が劣悪→一度覚えてしまえば問題なく、そうそう変更しない。
  • TNパネルであり、視野角の狭さが問題になる。また画質、応答速度に秀でるものではない。(それでも5ms)
  • 視野角が非常に狭く、正面から以外では使い物にならない→モニタの配置と角度調整が限定される。正面からならあまり問題ない。

なおe-yamaのモニタよりも視野角は狭い。映像をフルスクリーンで再生すると視野角の狭さは脳内補正で軽減されるのか、あまり気にならない。

  • 格安モニタなのでドット抜けの品質管理がどこまでよいか怪しい。幸いにして手持ちの個体は気になるドット抜けはなかった。


総じてよい買い物でした。5万円というと結構高い買い物になりますし、誰もがおいそれと出せる金額ではないでしょう。
なのでモニタに5万円程度の出費を見込めることは前提として、フルハイビジョンを1080pで映してみたい、大型モニタに興味があるという消費者には勧められる製品です。

逆にお勧めできないのは、高解像度で画像編集を取り扱う場合、高速応答が必要なハイエンドゲーマー、または映像編集用途の場合です。視野角が狭いので静止画では色ムラが心配です。応答速度を重視する場合は未だに高性能CRTが有利です。
なお静止画の場合は、IPSパネルを搭載した大画面液晶の方が優れています。
将来的には応答速度も克服した薄型パネルが登場してもらいたいものです。

この点については以下のITmediaの記事が参考になります。
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0610/24/news001.html

PC用モニタに関してもうひとつ。
三重大学の機械工学科で行われた研究によれば、デュアルディスプレイとシングルディスプレイでは、人間の仕事能率は前者の方が格段に上がるという研究が為されているそうです。ただし疲労度も上がってしまうそうで、
[仕事能率*時間/疲労係数]という形で定量化して評価すればさまざまな場合で最適なモニタ環境を探し出せるでしょう。
上記から推測するに、オフィス用途ではデュアルにするよりは大画面シングルにするのが疲労も少なく効率的な仕事ができるように思われます。