T221経過
http://d.hatena.ne.jp/kazima/20100430
こちらで書いたように、T221をdual linkで使う方法を模索していたところ、ひとつ大きな問題に当たった。
OSをwindows7に変更したところ、オンボードのVGAが使えなくなってしまい、PCIeカードの出力をうまく配分する必要が生じた。
鹿島勇は現在HP LP3065とT221を使用しているため、どちらもdual link DVI相当であることが望ましい。しかし、現在のVGAはDVIコネクタを二つ備えるものは少なく、どんどんDisplay Portに移行している。Display PortはDual link DVI相当の解像度を出せるが、パッシブ変換コネクタでDVIやHDMIに変換するとsingle linkになってしまい、Dual link DVIに変換するには1〜2万円ほどするアクティブ変換アダプタが必要である。これではもう一枚カードを買った方が早い。
このような理由から、当面のところT221をWQUXGA 12Hzで使用し、HP3065と併用する状況を続けることにした。
Display PortはDVIコネクタのサイズが大きすぎるという理由から開発された経緯もあるため、比較的急速に普及していくであろう。
ならば30インチモニタのDisplay Port対応はより進むことになるので、次世代モデルであればDisplay Port対応は当然のものになる。既にDellの30インチモニタは対応している。
現在の主流はFullHDと呼ばれる1920x1080、または1920x1200の解像度である。一世代前はSXGAが主流であったから、あと数年すれば2560x1400が標準になるかもしれない。液晶の解像度自体は、20数インチでWQXGA程度の改造度を実現するのは難しくない。問題は標準的な使い方をしたときの文字の大きさである。現在のPCモニタは映像系の扱いとゲームモニタを兼ねているため27インチで1920x1080のものもあるが、PCモニタとしての適切な解像度は27インチであればもう一回り大きくてもよいし、さらに大型化を考えて4k2kを40インチくらいで実現することも可能である。単純に標準的なFullHDパネルを4枚並べればよいだけである。
たとえ切れ目が多少あっても、40インチで4k2kを実現するモニタがFullHDモニタの4倍程度の値段あればおそらく飛ぶように売れると思われる。モニタをはめ込んで4枚を1つのモニタとして使えるようなフレームがあってもよいかもしれない。Samsungが連結モニタを出したが、あれはほとんどゲーム用にしかならず値段も高価過ぎるため、候補から外れる。そのためにはモニタの額縁を極力薄くすることが必要である。実際のところ、液晶の額縁はうまく作れば1cm程度の幅まで狭めることは難しくない。それ以上となるとパネルの設計を適切に考える必要があるが、薄型化に比べればハードルは低い。
近い将来そのような製品が出てきてくれることを願うばかりである。