ひとつの朗報
http://d.hatena.ne.jp/kazima/20100811
こちらで記載した内容に再び関連して。
最近問題となっているホメオパシーについて今日このようなニュースがあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100825-00000011-cbn-soci
長妻昭厚生労働相は8月25日、ある種の水を含ませた砂糖玉を用いた代替療法「ホメオパシー」や、西洋医療に代替医療を加えた「統合医療」の治療効果について、厚生労働省で研究する方針を示した。横浜市内で行われた高齢者住宅の視察後の記者会見で明らかにした。
ホメオパシーは、水からの伝言やマイナスイオンやゲルマニウム温浴やラジウム温泉と異なり、「医療行為」に関するものである。他のトピックは多々問題はあっても、ホメオパシーのように直接健康や治療に関わるものではない。このような問題は、いくら一部の偶然に引っかかった連中が効果があったあったと騒いだところで、医師法や薬事法という厳然たる法律に違反することも多々あるために、公な理由により引っ立てやすいものである。先日、日本学術会議がホメオパシーを批判する声明を発表したが、これはやはり学会(同人組織)としての表明に近く、公的な効力を発揮しない。厚生労働省による研究の結果NGとなれば、これはもはや日本国の公式見解に近いものという印象を与えることができるので、一部の信奉者以外には「あれは間違いなんだよ、国の研究で否定されたよ」という文言が効力を発揮する。
yahooコメントでは多くの科学者が否定しているのに今更国がやることはない、という論調が目立ったが、科学者が個人的にコメントしたところで歯止めがかからないのは今までの流れを見ていればわかる。何らかの方法で「公式見解」という印象を与えるものであることが望ましい。日本人はそういうものに弱いからである。
このような内容に関して、マイナスイオンをはじめとして諸々のニセ科学がニセもんとして取り上げられていけば、少しずつ世の中は変わっていくかもしれない。個人的には、日本におけるゴールはラジウム温泉であろうと考えている。