学問の小部屋

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詐欺師の口上

一月ほど前に詐欺師が鹿島勇の下宿にやってきて不動産の話をしていった。
基本的にウマイ話がどこかから転がりこんでくるということはなく、もし本当にウマイ話があるのなら人に伝えず自分ひとりでやるものである。
反対に金の亡者は簡単に転がり込んできて一見ウマイ話を持ちかけてはこちらの金をふんだくろうと虎視眈々と狙ってくる。

そこで今回は、相手が優良な商売人か、それとも詐欺師なのかを見分けるいくつかの方法を論じてみる。
もっとも、商売というのは自分の利益になるから行うものであって、本質的に相手のためにやるものではない。しかし、その中でも商品を提供することで相手が喜ぶ姿を見ることをひとつの利益と見ることもできるために、それならば単純な金銭のやりとりを超えた理想的な関係を築くこともできるであろう。

詐欺師の特徴は以下のとおり。

  • 初対面でもやけに慣れ慣れしく、平気で人の個人情報を聞いてくる
  • 明らかにセールスに来ていてもすぐに自分の用件を言わず、雑談で打ち解けようとする
  • 押しに弱いタイプと見るや態度を豹変して強気で迫ってくる
  • 少しでも自分の不利益になる条件で話を進めようとすると拒否して怒り出す
  • 利益にならないと見るや、それまでの馴れ馴れしさを翻してすぐに立ち去る


この手の相手は十中八九詐欺師か、一応商売人でも相手のことを考えない利己的な連中である。
このような手合いは無視する、すぐ断って相手にしないのが基本であるが、場合によりそうできないこともあるので、詐欺師の特徴を逆手に取った対策を考えてみると・・・

  • 逆に相手の個人情報を聞いてやる。例えば年収を聞かれたらまずあなたの年収を教えて、と言うなど。
  • 雑談を許さず、まず用件を言え、そうでなければ聞かないと常にこちらが話をリードしていく
  • 強気な態度を見せ始めたら有無を言わさず警察を呼ぶ。警察を呼ぶぞと恫喝するのでなく、本当に呼ぶ
  • 敢えて相手の不利益になるような条件を提示し、それでも食い下がってきたらまともな商売人。怒り出したら詐欺師なので、この条件以外では話をしないと宣言してやる
  • 逆に何かのセールスや宗教書を持ち出してみて反応を見る
  • 相手を根負けさせて追い返したら勝ち!

というわけで、この手の輩につかまるのは時間の無駄以外の何物でもないので、撃退マニュアルを頭に入れておいて短時間で処理しよう。