学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

ペグ(糸巻き)

ペグも弦に直接繋がるパーツであるため、軽く強い素材であることが求められる。ペグ、テールピース(ヴァイオリン、ヴィオラの場合は顎当ても含める)を合わせてフィッティングと呼ぶ。 ペグは摩擦力で弦を留めるので使い込むほどに消耗するパーツであり、楽器によって削って調整できる必要がある。 定番は黒檀でありほぼベストの素材である。装飾がついているものは不要なビビリ音を発生させる可能性があるためできればシンプルなフレンチスタイルがよい。 ボックスウッドを使うと素材が柔らかいために消耗が激しく、ペグの調整交換は4本で数万円かかり非常に高価であるからはじめから長持ちする黒檀にしておくのが無難である。 カーボン製ペグは存在しない。これは硬すぎて加工性が悪いからと思われる。 またもしカーボン製を使っても楽器側の強度が負けて、使っているうちに楽器側のペグボックスの穴が削れて広がってしまうため意味がない。