学問の小部屋

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優れたオフィス用椅子とは

デスクワークの多い現代人にとって、椅子は重要な道具である。質の悪い椅子を長時間使用すると、腰や足を痛める可能性もあるし、作業がはかどらない。
そこで今回は、どのような椅子が事務作業に適しているのかを考える。
最も優れているオフィスチェアは、自動車用シートのような形をしている椅子である。
自動車用シートは長時間同じ姿勢で作業しても疲れないように考えられた形状をしている。座面部分のクッションが適度に腰を包み込む形をしていて、さらに腰の部分にサポート用クッションが当たるようになっている。背中を丸くして姿勢を悪くさせがちな者も、自動車のシートにしっかり腰掛ければ適切な姿勢を保てる。
このような製品を探すと、レカロという椅子が見つかる。自動車用のフォームを守っており、非常に有用な椅子である。
その他、市販品のなかで"高級な"椅子を探すと、アーロンチェアなどのハイテクメッシュチェア、あるいは社長椅子タイプの製品が散見される。
社長椅子は確かに見た目の高級感があり、クッションが柔らかく椅子自体がしっかり作られているため、ただ座っているだけ、書類を読む、会議をするだけならよい。
しかし、オフィスチェアは単純に座っているだけではダメで、座りながら様々な作業をする。社長椅子はその重厚さゆえに小回りがきかないので、事務作業には適していない。
次にメッシュチェアは、メッシュの柔らかさ故に座り心地はよいが、メッシュへの沈み込みがネックとなり、様々な体重の使用者に対応できない。また、一般に華奢なつくりのため、安定感に欠ける。休息時に椅子に凭れるためにはヘッドレストがきわめて重要であるが、まともなヘッドレストを装備したメッシュチェアはまずない。(アーロンなどは論外)
以上の検討から自動車用シートタイプの製品を探したところ、優れた製品を発見した。
シグマA.P.Oシステム販売のSB-C05KRである。形状、機能ともに十分であり、実売価格も13000円程度と安い。
そして、何よりも腰部のクッションの形状が優れており、作業する姿勢でもしっかり腰をサポートしてくれる。
唯一の難点は色が赤なので派手な印象を与えることである。全体が黒のモデルが出れば飛ぶように売れるのではなかろうか。

優れた椅子は、いざ使ってみると手放せなくなる。椅子を交換するだけで作業効率が上がるのならば、オフィスマネージャは率先してその程度の投資は承認するべきである。