学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

実は、最近流行のメイド喫茶に行く機会が何度かありました。

計三軒ほどまわることになり、店によって中身が全然違うことに気づいたので多少メモを残します。
僕は大阪在住ですので、日本橋の店に行ったわけで・・・。

1.CANDY PANIC
ここは従業員としてのメイドを「パニッ娘」と呼ぶそうです。
日本橋ソフマップの隣、ビルの4階で営業・・・メイド喫茶ではよくあること。
行ってみると、店のドアがない。暖簾のように布が下がっていて中の様子が見えなくなっている。
中は、どうしようもなくタバコ臭い・・・分煙化は全くされていないようだ。
また、換気もあまり行われていないようで一向に臭いが取れない。それならいっそ店を禁煙にしてくれた方がよいが、そういうスタンスでは営業していなさそうな雰囲気である。
本来公共の場である喫茶店は、禁煙であることが然るべき空間のはず。健康増進法もあるし、業界そのものが禁煙化を邁進して頂きたいものだ。
ここの特徴的なところは、スリッパが完備されていて土足禁止であることだ。これは一見衛生面でよさそうにも見えるが、実際そのスリッパは結構使い古されており、見た目はよろしくない。二週間くらいで交換すべきかもしれない。
それから、文化祭レベルのテーブルにやけに凝ったベルが置いてある。メイドを呼びつけるためのもので、ここにはお金がかかっているらしい。
内装は、高校の文化祭程度。本来事務室か何かが入るように作られている長方形の部屋を無理に喫茶店にした感じ・・・キッチンは見えなかったが、給湯室レベルのコンロでやっていたとしたら???である。
茶店なのに、なぜか奥におでんの鍋が見える。おでんを食べる目的で入る人は、まずいないだろう。
「アーモンドオレ+萌えクリーム」を注文。味は、大丈夫だった(><)。
さてこういった喫茶店であるから、メイドの接客態度が最も重要になってくる。
この店の場合、ウェイトレスとしての練度が低くどうも素人くさい。
一部慣れている人もいたようではあっても、正直なところ総じておすすめできる店ではない。
つまり、こういった客層を絞った店であっても、喫茶店としてのクオリティが低いとどうしようもない。
何も潰れてほしいわけではないので、今後の改善をお願いしたいとまとめておこう。

2.Cafe 萌え萌え(既に閉店)
こちらは先日(2006.3/17?)閉店したらしい。
オタロード」と「メイドストリート」が交差する点を「グランドクロス」と呼ぶらしい。面倒なので、学問の小部屋としてはこのあたりの通称をそのまま使用する。
グランドクロス」からメイドストリート1分ほど難波駅の方に歩いたところ。メイド喫茶ではなく、「コスプレ喫茶」とされている。アニメやゲームのコスプレがメインらしい・・・が、最近の「萌え系」のとかは全然把握していないので何の服か全くわからない。
こちらもビルの四階で営業。中は禁煙である。これだけは嬉しい。
内装は、あまり喫茶店らしくはなく・・床が白黒の市松模様で、あまり落ち着ける感じではない。カウンターがあった。
中の黒板に「閉店させていただく!」と書いてあったし、その通り閉店したようだ。ウェイトレスの人たちはどうなったのだろう・・?
メニューは「蒼い鳥」を注文。ブルーハワイシロップ+ソーダのようなもの。
接客は、あまりに普通すぎて何も書くことがない。閉店したし、もういいだろう。

ちなみに・・・跡地には、「Cafe BL」ができていた。非常にストレートな名前である。ちなみに、客はやっぱり女性限定のようだ。

3.CCOちゃ
「Cafe 萌え萌え(BL)」のすぐ近く、「メイドストリート」から一歩奥まったところにある。
ここが現在日本橋で最も世間的なイメージに合っているメイド喫茶らしい。
さて、何よりも外装から。他の二件とは違い、二階建ての建物の一階に入っているため(ちなみに二階は「ねCOちゃ」である。本物の猫がいるらしい。衛生管理の面で大丈夫なのだろうか)、その外装が激しく気になるところだ。
見た目は、まるっきり喫茶店とは思えないほど古びたそっけない店舗である。この外装だけまともにすれば、もっと評価が上がるだろう。
外にオープンテラスのような「待合場所」があり、ここは人気が高いため結構な確率で待たされる。

内装は、それなりに喫茶店はしているなあという感じ。フロアの中央に何本も柱が立っている。これは、構造上仕方ないらしい。そこに間接照明があるので、そんなに悪い雰囲気ではない。
メニューと演出は、確かにとてもコテコテなものだろう。ウェイトレスのメイドが演出を大真面目にやってくれるから成り立っていると言ってよい。あれを恥ずかしながらやられたら、無理して演出しているなあということになり全然ダメだろう。
店内は、キーボードが置いてあったりトルソーに服がかけてあったりと、演出に凝っている様子が窺える。
そして、何といってもメイドたちの接客態度が非常によい。注文を確認したらテニスの試合のようにスカートの端をつまんで会釈するし、愛想もよい。客層はどこの店もダメダメなのだろうが、それに耐えてよくやっていると言えるだろう。
「ルーラ」を注文。パフェの名前である。品物が来たときに、「飛んでけ、ルーラッ!」と叫ばれる。こういう演出を認められる人なら、一番のおすすめである。
会計は、客席にて行われる。30センチ大の大きな電卓が使われるが、これは店側がネタにしてくださいという意図で導入したらしい。
CCOちゃは出迎えも見送りもしっかりしているし、喫茶店としてもクオリティが高い。
こういったある意味マニア向けの店でも、そのあたりをしっかり押さえることが成功に近づく要因となるようだ。

もう一度行くなら、「CCOちゃ」にしよう。