学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

さて、到着二日目(実質三日目)である。

我々の発表はまだ先のため、今日は本当に何もない。
朝のうちに助手の先生が食糧確保のためスーパーマーケットへ連れて行ってくれたので、そこでパンとジュース、ハム、果物などを購入。このとき、使い捨てカメラとかねてより計画していた「アメリカ産のカップヌードル」を二点購入。
予想通りとはいえ、ひとつひとつの品物の多さと安さにびっくり・・・
メロンが一玉3ドル???買わなかったけど。おそらく、ただの果物なのでまずくはないのだろう。実際、その日の夜に院生の人たちが泊まっているコンドミニアムで食べたメロンは大丈夫な味であった。
どうも果物が高いというのは日本特有のことらしく、ハワイは島国で輸入品が多いはずではと思うものの、それでも安いようだ。
アメリカの食べ物は安くて多いがまずい、ということを身にしみて感じるまで、長くはかからなかった・・。


さて、朝食を終えてセッションに参加していくつか話を聞こうとしてみても、言葉の問題と内容がハードすぎてわからない部分が多く・・・午前中は、海を眺めてからホテルのプールサイドでしばしねっころがって過ごす。
カパルア・ヴィラの宿泊客はリッツカールトンのプールを使えるらしく(どうも系列のコンドミニアムらしい 道理できれいにしていると思った)
泳いでもよかったものの、用意も持ってきていないし今回は水に入るつもりはなかったものだから、プールサイドで空を見上げていることが多かった。
それにしても、気になるのは気温の低さだ。どうしてこんなに涼しいのか、日本からこっちへ来て暑いと感じたことがない・・・。
リッツカールトンの最大のサービスのよいところは、至る所に給水タンクが置いてあり、無料で水が飲めることだろう。島なので水は貴重品だろうから、ここまで大盤振る舞いしてくれるのは、高級ホテルならではなのだろう。水の質も悪くはなかった。
それから、スタッフは皆スリムでかっこいいと言える。ハワイはどういうわけかものすごく太っている人が多かった(普通の太っているのレベルをはるかに超えているレベル)。三人に一人くらいは、そういう感じである。そのなかでスタッフは皆スリムだし、教育が行き届いているというべきか、とても紳士であるし印象はよい。建物の周りなどもよく掃除されており、不思議なことに虫の姿を全然見ない。
日本なら大量にハエなどがいてもおかしくないのに、これは驚きであった。

昼から、助手の先生に暇なのでどこかへ観光へ行こうと誘われ、学部生3人は皆それに同行して水族館、博物館へと向かうことに。
途中昼食、アメリカなのにイタリアンピッツァ。これに乗っていたしいたけはよかった。「良」をあげよう。
まずは水族館、これはどうもどこの水族館でも同じような感じなのか、構成はあまり日本と変わらない。唯一驚いたのは、ハンマーヘッドシャークが大量に飼われている水槽に人が入って作業していたこと。確か入場料は10ドルくらいだったと思う。

続いて民族博物館のある山間部へ向かう。針のように尖った山(イアオ・ニードル)があるらしく、そこの観光をかねて簡単な山登りをする。ハワイに来てからずっと植わっている植物が違うものだから、ああ違う土地に来たんだなあとしみじみ感じていて、改めて山間部の植物に触れてその思いがまた強くなった。
博物館は6ドル、うーん・・・・別に特に何があるというわけでは・・・

ハワイ諸島は小さな島ばかりのように思えるが、マウイ島大阪府と同じくらいの大きさがあり帰路もそれなりに時間がかかる。
ようやく到着すると、研究室のメンバーに今日は午後に学部生向けのセッションがあったと・・・え?しまった、欠席してしまった!?
当の助手のO川先生は”君たちダメじゃないか(笑)”と、責任転嫁していた。まあ、仕方ない。

夕食は研究室のメンバー合同で港町の方へ食べに行くことに。
さて、ハワイ初めてのまともな(昼のピッツァを除く)外食である。
メニューを見ると、値段に幅があり・・・この際、高いのを頼んで少しでもおいしい思いをしようと、奮発して18ドル程度の料理を注文。本来そこはジャズバーのようなハンバーガーショップ(サンドイッチとは違うタイプの)で、ハンバーガー系を大人しく頼んでおけばよかったのである。
少し高めのイタリアンパスタを注文したところ・・・
「ん、味がしない」
塩味も甘みもかけらもなく、どこまでも薄味である。はっきり言ってまたもやハズレである。

どうも現在の日本食(日本の洋食、和食を全部含めて日本の食事ということ)の味付けは他の国に比べかなり濃いものであるらしく、甘さも塩味もきつめであるらしい。
それを差し引いても、おいしく食べられたらよかったのだが・・・これまで、当たりの食事はユナイテッド航空機内食と昼のしいたけだけである。
20ドルは高いよと思いながらも支払い、ホテルへ帰る。途中、隣にあったスーパーへと立ち寄り、クッキーなどを購入。ハワイにも少年ジャンプが売っていたことにびっくり。
ハワイのスーパーは、いかにもアメリカらしいというかジャンクフード的な薬っぽい臭いがする。

さて、食事と買い物を終えてホテルへ帰り、しばしうろうろしていると同じように日本からやってきたとおぼしき学生の姿を見つけ、しばし話し込むことに・・・。
素粒子のこと、大学のこと、教育のこと、住んでいる地方のこと、ベートーベンのこと、タンゴのこと、ドヴォルザークのこと・・・あれ?いつの間にか気の合ったI籐君と音楽談義になっており、結局長い間話し込んでしまった。メールアドレスを交換し、別れると自分たちのコンドミニアムへと戻る。帰ると既に他の二人は休みかけていたようで、自分も休もうと入浴を済ませる。
寝室でしばし手廻しネジ@二枚と不毛な議論を始めてしまい、貴重な睡眠時間を削ってしまった。結局4時間も寝られなかったろう。D君@beeplexはずっと調子が悪いらしく、辛そうであった。
朝方、明日も何もないのにどうするんやろう・・と考えながら、一応就寝。

二日目のキーワードは、
○田(手廻しネジ)はリーマン面の二枚目でようやく発見される