学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

魔王邪スラクに申請して管理下の楽曲を一曲だけDLできるようにしてから、著作権について少しずつ調べています。

USには悪名高い”ミッキーマウス法”というものがあり、2003年の改定で個人の著作物は作者の死後70年間その著作権が守られることになりました。
死後70年というのは長すぎるし、本来の目的たる”作家の創作意欲減退を防ぐ、権利を守る”ことを考えても死後に権利を守るというのは意味がわかりません。
特殊な事例として、作者死後の著作権料で生活している作者の遺族の立場は?という論理が成り立つように見えても、本来自分の生計くらい自分で立てるものであるし、年金制度がないわけでもなし、遺族を持ち出す正当性はやはり見えません。
結局著作権法は大手出版者などの既得権益を守るための法律でしかなく、作家の意欲減退を防ぐ実際の効果などないのです。
事実、魔王邪スラク(以後、学問の小部屋では魔王と呼称します)がインターネットでのmidi配信を有料化してから一斉にフリーのmidiは消え去り、製作者の芸術創作活動の意欲減退に直結しました。魔王的には儲かったからいいのでしょうけど。

日本でもUSに倣い著作権保護期間を死後70年に改定しようという風潮が一部あるようです。自分の利権だけ考えてその場しのぎの法律を作り続けることは、人類全体の知の財産を蔑ろにしていることに気づいていないのではないのでしょう。それを知った上で既得権益にしがみつこうとしているのですから、たちの悪いことこの上ありません。

JASRACって、著作権管理事業の独占禁止法違反で訴えたりできないのかな?
考えておきましょう。