MIDIs
最近midiの更新を多くやっていて、少数ながら感想を頂いた方からはよい評価をされているようで、嬉しい限りです。感想はフリーで作品を公開している(音楽に限らず)者にとって最高の報酬なので、どんなものでも嬉しいものです。(ここはこう改善した方がいい、とかの有り難いお言葉など)
それで、僕のmidiの作り方について簡単なコメント
ゲームのBGMは普通はテレビのスピーカで鳴らすために作られているので、スピーカ口径が小さく元々低音が出ないそういう環境でうまく鳴らすために色々工夫がされており、低音強調もそのひとつです。また、ポップスのミックスダウンの際などには、多くのユーザが使うであろうミニコンポ、CDラジカセなどでうまく聴こえるようなバランスに仕上げています。
(以下専門用語あり)
それに対して僕は基本的にホールで実際に演奏したらどうなるかというイメージでmidiを編集するので、残響や音量のバランスにそういう雰囲気を負荷しています。
ゲームのBGMなどは、内蔵音源で鳴らすとあまりリバーブもうまくかからないので、元々リバーブのパラメータなどは控えめになっているのでしょう。
基本は全トラックでリバーブは強めでコーラスは0にして、よくある低音強調などは行わず(ホールではそんなに低音ばっかり聴こえない)、パンポットは時には対向配置も使います。
(ブルーの音楽は元々対向配置が多いようです。鴨原さんこんなん好きやねー...)
よく同一トラックにストリングスを押し込んでいるデータを見かけますけど、弦楽器を実際にさわっている身から見るともう少しステレオ感を重視してもらいたいなというか、シンセサイザー以外で同一パンから弦の重音が聴こえてくることもまあないのでできるだけ弦楽五部のパンは分けましょう。
それから、コントラバスがcelloの補強楽器だった時代はもう数百年前に終わっていますから、低弦二部をオクターブ重ねで常に動かすのは賛成しません。
こういった事情からできればヘッドホンか、大型のスピーカで聴いてほしいなと思うときもあります。しかし、それはそれ。
本当にいいmidiは、聴く環境を選ばないでしょうしね。