学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

庭に迫る竹藪

我が家の裏庭は隣家の土地の孟宗竹の竹藪に面している。 よく知られるように、竹藪は繁殖力が強く、 簡単に土地の境界を侵食して地下茎が伸びる。いわゆる「竹害」である。 地下茎が深く潜ると、深さ5メートルほどにもなり対処できなくなる。 我が家でも表面に出てくる筍を逐次折っていただけで 数十年何の対策もしてこなかった。 竹藪との境界は50センチほど溝を掘ってあったものの、その程度では防げない。
庭から地下茎を追い出せるように、まずは庭に侵食していた地下茎を掘り起こした。 古い物置小屋を解体して更地にした土地を重機で掘り起こしたところ、 案の定竹藪に面した土地は地下茎が大量に入り込んでいた。 かつて物置小屋の中に筍が育ち、 屋根を突き破りそうになるほど生育していたことがあった。 物置の中はいくら光が入らないといっても地下茎から養分が供給されるので、 土間の下に大量に地下茎が這っていたようである。 ただし、我が家の場合は地下茎に何の障害もなく伸び放題であったので、 幸いにして地下茎の深さは浅く、50センチも掘れば十分だったようである。
完全な防竹は皆伐して地下茎もすべて取り除かないと不可能である。 しかし、竹藪は隣家の土地なのでそれはできない。 そこで、地下茎を取り除いたのち、 土地との境界の部分に60センチ幅のポリカ波板を埋め、 防竹処理を施した。 専用の防竹シート「バンブーバリア」という製品も見つけたものの、 本来公共工事に使われる製品で製品の単位長さが長すぎて候補にできなかった。 ただし、防竹シートを埋めてもその下に潜り込んでは意味が無い。 防竹シートを埋めるときは、必ず表面に10センチほどシートを出して、水路(みずみち)がシートを境にして分かれるようにする。 竹も植物である以上、水を求めて地下茎を伸ばす。 水路を分けることでポリカに地下茎が当たっても水を感じないので、 地下茎が伸びる方向を少しでも逸らす効果がある。 竹藪との境界は大部分塞いだものの、 現在ポリカ処理ができていない部分が残っているので、 いずれ全面処理を施そうと考えている。