沈黙の酒場
昨日用事でヨドバシアキバに訪れたところ、噂に聞いていた「すれ違い通信 ルイーダの酒場」に通りかかった。
ロープで囲われた区画に200人くらいの背広姿や学生とおぼしき様子の集団がたむろしており、全員がうつむいてDSを凝視していた。ちなみに男女比は99:1程度であった。（写真は撮り損ねた）
もう少し自然に歩いているうちにすれ違いデータが得られるとか、あるいはDQ談義で盛り上がっている雑談スポットかと思ったら全然違ったようである。
あれは酒場というよりは釣り堀に近い。いやむしろ釣り堀なら参加者同士のコミュニケーションがもう少しあるだろう。どうやらスポット参加者にとっては実際のコミュニケーションなどする気はなく、自分のゲームデータを育てられれば他はどうでもよいらしい。
せっかく同じ趣向を持つ人間が多人数が集まっているのだから、もう少し実際の交流があるようなコミュニティがあってもよいのではないか。
そのためには、少なくとも溜まっている集団の人数を1/10程度に減らす必要があると思われる。
何かのCMで売られているベビーカーが何十台もあれば選べなくなるという事象が示されているように、人間はあまりにも大量の人間がいると個々の人を見ることができなくなる。現代にルイーダの酒場を作るなら、一か所に集まる人数を制限するか、人間の数を減らすしかない。
