学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

難波ラーメンレポート

地下鉄御堂筋線難波駅からほど近く、「りくろーおじさんの焼きたてチーズケーキ」の店から歩いて1分ほどのところ。何やらテレビ番組のラーメン対決で日本一になったとのことで、そういう宣伝が店頭に溢れていた。餃子も日本一になったとかで、それも宣伝対象になっていた。

さてさて一歩店に入ってみると内部の強烈な臭いが鼻を突く。一言で書くと「豚臭い」臭い。
店内にしばらくいれば鼻が慣れてくるからそんなに気にはならないものの、外から入ると凄まじい臭いである。店内はまあ大阪のラーメン店かなあというつくりで、特にダメなところもなし。
意外だったのは食券システムだったこと。
店のお勧めの「一番ラーメン」を注文、しばし待っていると出てきたのは白濁し、妙に”泡立った”スープに豚バラ肉、玉子、そして名物らしき餃子が二個載っている。
このラーメンもかなり”豚臭い”臭いがして、九州ラーメンらしい濃厚なトンコツには違いなかった。
塩辛いタイプではなく、黒兵衛のように甘くもない。
麺のコシは少し緩いくらいで、しかもスープの味がトンコツ一筋といった感じであるから、あまり大量に食べられるようなタイプのラーメンではないだろう。
スープを飲み干すと黒兵衛のようにざらざらしたものが少し残る。多分これはトンコツから出ているのだろう。インパクトのあるラーメンではあると思う。しかし美味いかどうかと言われれば・・・うーん、ごめんなさい。もしここのラーメンが久留米ラーメンの代表格といった感じの代物であるならば、僕は久留米ラーメンを以後注文することはあまりないのではないだろうか。
店に入ってから出るまで、終始”豚臭い”臭いが漂っていたのが一番印象に残っている。

店:良
ラーメン:可(好きな人はすごい好きなラーメンでしょう)

  • 神座(かむくら)

大阪では、さて真打の登場・・・ということらしい。ここはどうやら大阪でもっとも人気のあるラーメン店らしいのである。
場所は道頓堀にほど近く、難波駅から歩いていくと迷いそうなので事前に場所を調べてから行きましょう。

さて、ここも食券システムになっている。また店の構造がかなり変わっていて、中に入ると細長いカウンターが厨房の周りをぐるっと取り囲んでおり、一方通行になっていて出るときは反対側のドアから出ることになっている。店員もラーメン屋というより洋食のコックという感じのいでたち。
まあ内装は別に問題があるわけでなく、有名人のサインがたくさん飾ってあった。
さて、肝心のラーメンは・・・ここは野菜たっぷりが売りのようで、醤油ラーメンの上にどっさりと炒め煮した白菜が載ってくる。また味は今時珍しく醤油の薄味で、確かに逆の意味でインパクトがあってこりゃあ流行るわなあという感じ。
さて一口スープを飲んでみるとどこか懐かしい味の雰囲気。ああそうか、小学生の頃自宅で食べた袋入りラーメンの「昔ながらの中華そば」しょうゆ味、茹でた白菜載せにそっくりである。
実は麺もそういう感じで、人気店の宿命か量産品の麺(スーパーでも売っている袋麺のイメージ)のような匂いとコシ、味である。
うーん、これなら神座に行くまでもなく、「昔ながらの中華そば」で十分である。
決してまずくはなく、人気が出るのもわかる。しかし、身近な袋ラーメンの味を忘れていませんか?

店:良
ラーメン:良

番外:

これは難波の店ではなく、長崎風チャンポンのチェーン店。行ったことがあるため一応書いておこう。
厳密にはこれをチャンポンと呼んではいけない。(本物のチャンポンはスープで麺を煮込んで作る)
店はチェーン店であるし特にいうこともなし、チャンポンは実際どうだろうかといえば、具がすべて冷凍品で自宅とクオリティが変わらないためだろうか、どこか物足りない。スープもあまり海鮮の風味がなく、何回も食べるにはキツイ代物だろう。
ウマイチャンポンは長崎に修学旅行で行ったとき、本場で食べたもの以外には未だ経験していない。

店:良
チャンポン:不可(申し訳ないがここではもう食べない)

さて・・・ここで残念なお知らせ。
長らく、店主入院のため休業中であったラーメンやまびこが最近本当に閉店してしまった。
もしこれが店主の体調悪化なり、もしくは死去という理由ならば素直に惜別の言葉を送ろう。
「他で食べたことのないおいしいラーメン、担々麺を提供して頂き、本当にありがとうございました。」