学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

さて、一月ぶりのラーメンレポート。
色々と忙しく書けなかったわけでした。

注:本来10件目は地理的には「餃子の王将」が入るべきですが、王将はラーメン店ではないということで除外します。いつかおまけで書くこともあるかもしれません。

10件目:びっくりラーメン「一番」
180円という驚異的な安さが売りの「びっくりラーメン」チェーンである。
値段を考えれば味に期待するというのはあんまりだという意見もあるだろうが、純粋にラーメン店として評価する。
まず、店の中は特に汚いわけでもなく、合格レベル。チェーン店なのである意味当たり前でもある。
さて、肝心のラーメン、チャーハンなどについて。
ラーメンは、180円という値段なら仕方ないだろう・・・というレベルをはるかに下回っている。
マニュアルどおりに作るとスープ(醤油味)が薄すぎて腑抜けた味でしかない。麺は自家製とか書いてあるものの、コシがよいわけでもなく市販の生麺と大して変わらない。まさしく、あまりのまずさにびっくりのラーメンである。
また、チャーシューはカップラーメンレベルである。
いや、ものによってはびっくりラーメンよりははるかに美味い(中華三昧とか)ものもあるので、それ以下かもしれない。

そんなびっくりラーメンにも、僕は主要メニューを一通り平らげるため何度か通うことになった。ラーメンも何度か頼むことになり、時々味がましになるのに気づいてこれはどういうことかと思ったところ、どうもスープが1.5倍くらい濃いときがあるようだ。
本来ラーメンとして成立させるにはこの程度の濃さは必要となるだろう。つまり、デフォルトのスープは塩辛さが基準の0.7程度で全然足りていないということだ。
うまくそういうときに当たればまだましなレベルにありつけるだろうが、全くもってそれを期待して入るべき店ではない。
さて、その他のメニューを見てみよう。

次は、チャーハンならぬ、「チャーライ」である。
チャーシューライスの略らしいコイツは、実はチャーハンではない。
チャーシューが多少入った炊き込みご飯を一人前よそってそれを少し炒めて出すという代物である。おそらく、手間の削減ということでこういうことになっているのだろう。
日本人は基本的に炊き込みご飯の評価は甘い。元々炊いた飯が好きな民族であるし、醤油味がついているだけで幸せになってしまう民族である。故に、単なる炊き込みご飯を少し炒めたものであっても、たとえそれがチャーハンでなくても・・・味が破綻していなければウマイと思ってしまうのである。
しかし僕は見てしまった。炒めたあとのチャーライを盛り付けて、フライパンに少し残ったご飯を炊飯器に戻す姿を・・・。
その後安さに負けて何度かチャーライを頼もうと思ったこともあったが、そのことを思い出すとどうしても注文できないのであった。

さて次は天津飯。コイツは、永谷園のかに玉レベルのあんかけ(もうちょっと甘さ控えめでましではある)で完全ジャンクフードである。量も少なく、300円という値段を考えると隣の王将で天津飯(380)円を食べる方がはるかに天国に近い。

ハイ次、餃子。チルド、以上。

次、チャーシュー丼。紙のようなチャーシュー2切れ、キムチ、刻み海苔、これならチャーライの方が美味い。以上。

総合評価:
店:良
ラーメン:不可(ごくたまに可)
チャーライ:値段と味は良、実態は不可。
餃子:不可
天津飯:可
チャーシュー丼:不可


11件目:麺匠「はなみち」

二年前のオープンだったろうか、箕面瀬川の麺匠「はなみち」。一応チェーン店らしい。
この店はオープン記念の頃に一回行ったきりだったのが、その後定点観測のため二回ほど行くことになった。(つい先日が三回目)
ふぅ・・・さて、店である。
新しいこともあり、店自体はきれいである。しかし、問題はアルバイトの店員だ。
この店、一回目と二回目に入ったとき、指摘するまでお冷が出てこなかった。
そして、二回とも注文を間違えられた。ここからわかるように、店員の教育が全く行われていないようである。「来来亭」を見習って頂きたい・・・というより、もう二度と行くことはないだろう。

さて、ラーメンである。とんこつがベースで醤油、味噌、辛味噌と味が選べるらしいが・・・???
基本の醤油ラーメンは、とんこつの味が弱すぎて一言で言うと「まずい」。もう一度食べたいと思わせない味である。
味噌味の方は無理に味噌をあわせた感じがして、とんこつと味噌がケンカしている感じ。
麺は・・・全くコシがなく、茹で過ぎである。袋入りのラーメンに近い。
チャーハンも食べたことはあったはずだが、記憶に残っていない。

総合評価:
店:不可
ラーメン:不可

この店、どういうわけかそれなりに繁盛している様子である。どうしてここが流行るのか、僕には理解できない。

12件目:「めんむす」(番外)
ここはうどん屋さんなので本来書くべきではないが、「びっくりラーメン」「はなみち」との対比のために是非書いておきたい。theめしや系列の讃岐うどん屋である。店舗は関西を中心にあまり数はないらしい。
theめしや系なので、自分でおかずを取ってレジに向かう。途中でうどん注文コーナーがあり、ここで茹で上げの讃岐うどんを注文する。
驚くべきは、その安さである。かけうどん小(1玉)が105円、中が210円、大が315円である。コストパフォーマンスはラーメンの比ではない。
かく言う僕もしょっちゅう利用しているので、何を注文すべきかわかってきた。
きつねうどん、わかめうどんなどは基本の値段が跳ね上がってしまうのでパス、かけうどんにしておいて自分で天ぷらを一つふたつ取るのがよい。
うどんそのものも本場讃岐から直送で、太麺でとてもコシがあり、非常においしい。
実はつゆはそれほど美味いと思わないが、それを補って余りある麺のうまさである。
なか卯のうどんつゆとめんむすのうどんを合わせれば低予算メニュー最強かもしれない。

おすすめコースはかけうどん中(または小)とちくわ、またはごぼう穴子の天ぷらをどれか一つ、小鉢のひじきかきんぴらを一皿である。
これだけ頼んで350円であるから、流行るのも頷ける。
讃岐うどんの定番といえば生醤油うどんと釜揚げ、釜玉だろう。
生醤油うどんも安く(小で190円)、財布に優しい。
生醤油うどんの中とひじきという選択肢もなかなかよろしく、これでもやはり350円コースである。
生醤油うどんには温と冷の二種類がある。夏場は冷を選んでうどんのコシのすごさを味わって頂きたいところだが、ここで敢えて温をおすすめする。人間の味覚は温度によって敏感さが変わってしまうので、冷は冷で楽しめるものの、温を食べたときの醤油とうどんのハーモニーは最高である(勿論コシは落ちる)。生姜を少し入れてからめておくとなおよい。
実は讃岐うどんの醍醐味はこの生醤油うどんであり、最もおすすめできるメニューである。実際かけうどんより数倍おいしい。(寒いときはかけうどんが食べたくなるのは勿論わかる)

また、レジを済ませると無料のトッピングが置いてある。天かす、鰹節、ごま、生姜すりおろし。
ここは少し偉そうに書いておくと、かけうどん大に天かす山盛り、という選択は全くの素人である。そんな食事が身体によいわけもなく、無意味である。
めんむすでおいしいうどんを味わいたければ、うどんは中までにしておいてトッピングは天かす以外にする(生姜は必須)のがよい。

さて総合評価
店:優
うどん:優
つゆ:可
生醤油最高!!