学問の小部屋

ここは学問の黒板です。

NHKの料金問題が深刻化してから、しばらく経ちました。
ちなみにうちは実家、下宿ともにしっかり支払っています。
近い将来、放送がデジタル化されていけばコンテンツの管理は今よりも容易になり、そこで想定されるのはNHK放送の”有料明示化”であります。
今現在も視聴料を支払って見るという制度があるのですから、”有料”という意識がはっきりしていないにしろ、そういうものだと判断することができます。
NHKスクランブル放送化、完全"有料放送明示"ということになれば、精度としてはよりしっかりしたものとなります。それに対して、公共放送を手軽に手に入れられなくなるのは、国民の知る権利、災害時の情報伝達などに影響があるのではという反論も当然想定されます。しかしこれについても、明確な反論を示すことができます。
現時点でもNHKは”有料放送”であり、視聴料を支払った者に視聴権利が与えられるのですから、不払い側の理屈”見ていない放送に対しては支払わない”と本来矛盾しません。故に公共放送にタダ乗りしたいという論理とは矛盾しており、そんなにNHKの”公共性”を主張したいのであれば、NHKが国営放送であると明示して、視聴料の代わりに税金を維持費に当てればよろしい。
それが嫌だというのなら、やはり視聴料を支払わない者には視聴する権利を与えないのが筋が通った理屈というものです。

実は国営放送をスクランブル化したという前例はヨーロッパにあり、失敗に終わったという事実があります。しかしこれは、放送のデジタル化完了後の世論を鑑みて判断しないと、同様の結果となるとは言い切れません。
なのでもう少し(あと数年)議論を詰めるにしても、僕自身はスクランブル有料放送化でいいのではと思っています。

NHKが有料テレビという意識は、世間にはどれくらいあるのでしょうか?